私はクリスチャンではないですし、無宗教ですが、英語でのコミュニケーションにおいてキリスト教の知識はあった方が良いと考えています。
キリスト教は英語に大きな影響を与えている
日常の会話に表現が浸透している
海外の映画やドラマで「Oh, my God!」「Gosh!」「Oh,my goodness!」というセリフを聞いたことがあると思います。俳優がカッコよく「Jesus!」と言っているのも見たことがあります。
英語では、こういう「宗教的」なセリフがあります。
英語圏の大多数はキリスト教信者
「American Religious Identification Survey」によると、2001年のアメリカにおけるキリスト教信者の割合は76.5%です(古いですが💦)。
https://commons.trincoll.edu/aris/files/2013/11/ARIS-2001-report-complete.pdf
英語圏の人が「God」と言ったとしたら、それは「唯一神」のことです。
「一神教」の神様は一人しかいないので、他の神を認めません。
「八百万の神」の日本人とは考え方が異なります。
敬虔な信者の発言は日本人の感覚と異なる
「神様を信じないと地獄に落ちる」「進化論を信じることはできない」と言われたら、あなたはどのように感じますか。
意味が分からないですよね?
でも、敬虔なクリスチャンと真面目に話していると、彼らはあなたのことを思って、天国に行って欲しいからこそ「キリスト教を信じないと地獄に落ちる」と言うことがあります。
敬虔で思いやりのあるクリスチャンであるからこそ、言うのです。
私も言われたことがあります。
外国の友人で、クリスチャンは「地獄に落ちる」と言ってくるから嫌いだと話していた人がいました。英語圏では「地獄に落ちる」と言われることがあるのです。
日本人には理解できない感覚です。
また、私は昔、クリスチャンに「進化論を信じないなんてありえない」と言ったことがあります。その時、相手は少しバツの悪い顔をして「キリスト教を信じる以上、教義を信じるしかない」と言っていました。
この「敬虔さ」を考えると、宗教問題の理解が深まる気がしませんか。
上記のクリスチャンは「唯一神」の信仰のクリスチャンであるからこそ、他の「唯一神」であるイスラム教などを認めることができないとも言っていました。
進化論の正しさを認めつつも、教義を第一とする信心深さを感じれば、宗教対立の理解が深まるはずです。
キリスト教の理解を深め、クリスチャンとも交流すれば、英語圏の文化に対する理解が深まります。
英会話を通してキリスト教を教える宣教師がいる
キリスト教を布教するため、英語を教える宣教師がいます。
私は大学時代、布教活動を行うアメリカ人たちと親しくなり、英会話力を飛躍的に上げることができました。
みなで一緒に富士山に登ったり、イベントに参加したりしました。
アメリカに短期ホームステイに行き、集会に参加してキリスト教について議論もしました。
とても楽しかったです。
アメリカの大学では「Bible Study」というものがあり、キリスト教を学びに行けば、英語の勉強機会を提供してもらえると聞いたこともあります。
クリスチャンは英語の勉強機会を提供してくれます。
キリスト教は英語圏の文化ですし、英会話の実践にもなるので、利用した方が良いです。
【注意!】ボランティアの英会話スクールではない
布教活動の中には、何回か通うと洗礼を受けるように言われる場合があります。
ある宗派の教会では、10回通うと洗礼を受けてもらう予定だと言われ、2回目くらいで断ったことがあります。
当たり前ですが、ボランティアではありません。布教活動です。
ここはバランスが難しいです。
実際、 大学時代のクリスチャンとの交流会では、「神を信じることはできない」と言って、途中から来なくなる日本人がたくさんいました。
クリスチャンの真摯な思いに触れれば、英会話のボランティアスクール扱いはできなくなります。
私は、純粋に彼らの思想を知りたくなり、キリスト教を勉強するようになっていました。
もし純粋に知りたい気持ちで接すれば、クリスチャンにならなくても、きっと彼らは歓迎してくれます。
実際、私はクリスチャンになれないと伝えても、彼らと親しい友人になれました。
万人にオススメはできませんが、クリスチャンから英語を学ぶと、英語力アップと異文化理解の両方ができます。
宗教観を持つことは大切
キリスト教は英語圏に大きな影響を与えていますし、無神論者でも幼い頃からキリスト教が身近にある環境で育っています。
私の友人は、キリスト教は信じていないけれど、幼い時に洗礼を受けたと言っていました。
宗教が身近にあるからこそ、信じていても、信じていなくても、皆それぞれ宗教観をもっています。
クリスチャンではない外国人が「日本人はクリスマスを無意味に祝っていて何も考えていない」と文句を言っているのを聞いたことがあります。
キリスト教について学び、信じないなら信じないなりの自分の考えを持つことは、英語圏の人々とのコミュニケーションの役に立つはずです。
【結論】キリスト教を学び、クリスチャンとも交流すべき。ただし、、
キリスト教は英語圏の文化に多大な影響を与えているので、結論として学ぶべきですし、クリスチャンとも交流すべきです。
良いコミュニケーションをするためには、相手に向き合う必要があります。多大な影響を与えているキリスト教の理解は必ず役に立ちます。
初めて「婚前交渉禁止」とアメリカ人のクリスチャンから聞いた時は驚きました。当たり前のように話していました。特に敬虔な人と話せば、きっと驚くことが多いはずです。
本来、外国人との交流は、初めての人には拒否反応を起こすようなことがあるものです。そういったことを通して、文化の多様性を知れば、ダイバーシティーの本来の意味を理解できるようになります。
キリスト教を信じる必要はありません。実際、私は無宗教です。彼らの文化に従う必要もありません。「異なること」をただ知るだけで良いのです。
ただし、注意事項として、クリスチャンと交流する場合はキリスト教に対して真摯に向き合うべきです。
宗教を否定するようなことを言ってはいけません。私たち日本人は宗教に関心の低い人が多いと思いますが、彼ら彼女らの信念の否定はダメです。
オススメの方法は
クリスチャンと交流すべきと言われても、日本人は宗教が苦手なので、困ってしまう人が多いと思います。
私は、クリスチャンと対面で、キリスト教を理解したい気持ちをもってコミュニケーションをとるのが一番だと思いますが、難しいでしょう。
そこで、以下の3つをおススメします。
映画やドラマなどでキリスト教の影響を意識してみる
映画などで、キリスト教の直接的・間接的な表現はたくさんあります。そういったことに意識を向けてみてください。
コミュニケーションに役立つと思って見れば、気づくことはきっと増えるはずです。
キリスト教の影響について興味をもつ
「宗教を理解する」と考えると、抵抗を感じる人もいるかもしれません。
ですが、外国人の多くは様々な宗教観を持っており、その理解は文化的背景の理解につながります。
宗教と戦争の関係など難しいこともありますが、キリスト教に話題について、できるだけ批判的にならず、興味をもって接してみると良いと思います。
オンライン英会話のレアジョブで講師と交流する
一番良いのはクリスチャンと直接交流することと言われても、それは難しいでしょうし、宗教の話題はなかなかしづらいものです。
そこで、オンライン英会話のレアジョブで講師に文化について尋ねてみましょう。
レアジョブの講師はフィリピン人です。そして、フィリピンはキリスト教の国です。
外務省のフィリピン基礎データによれば、国民の83%がカトリックで、その他のキリスト教が10%です。約93%がキリスト教なのです。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/philippines/data.html
レアジョブでは「スモールトーク」のレッスンがあり、「私の冬」や「映画」といった話題について話すことができます。
・日本のクリスマスの過ごし方について話し、フィリピンの過ごし方について尋ねてみる。
・「十戒」について話してみる(難易度は高いと思います)。
上記のようなことを話してみてはいかがでしょうか。
実際には、講師は顧客である「あなた」に話すことを促すでしょうし、宗教について熱く語るようなこともないでしょう。
私もレアジョブを受けていますが、宗教の話題をするのは難しいと感じています。
深い話題はなおさら難しいです。
ですが、せっかくなのでフィリピンの文化やキリスト教に興味をもって会話をしていれば、話を聞く機会もあると思います。
レアジョブは、純粋にオンライン英会話レッスンとしておススメなので、キリスト教と関係なく受ける価値がありますし、キリスト教など異文化にふれる機会があれば、素晴らしいことです。
オンライン英会話で得られるかもしれない付加価値として「キリスト教文化」をとらえることは、良いアイディアだと思っています。
英語に興味をもって、この記事をここまで読んだあなたは英語圏の文化にも興味があるはずです。
キリスト教にふれる機会があれば、興味をもって学んでみてはいかがでしょうか。
英語のコミュニケーション能力を上げることにきっと繋がると思います。